STATUS: RIEMANN HYPOTHESIS OPEN
公開用に整形した研究原資料の履歴snapshotです。本文の「現在」「完了」「PASS」は原記録の対象・時点に限定され、RH証明や公開環境での再実行を意味しません。 Public credit: @ykbballer91 · AI-assisted research log · Text: CC BY 4.0. Source:
research/weighted_prime_halfspace.md· Original SHA-256:06dafdd010fa75265f64c78b132fb24199accbb73d7ac3ab3189678a14f73b85. 原資料パスと公開パスの対応・書換え・export hashは公開source manifestを参照。本文のコード・検証ログは履歴であり、このexportでは再実行していません。
Weighted Prime Half-space / Boolean Parity Correlation
2026-09-30。RH は OPEN。既存の全 track、state、proof graph は保持し、本トラックから自動 merge しない。
判定:三つの主要試行を終了。今回の success ladder では Level 0。 正確な構造・反例・既知定理の適用範囲を明確化したが、新しい算術固有 identity、新しい相殺機構、固定 power saving は得られていない。前トラックでの「exact bridge=Level 1」と今回の基準は違うため、その水準を引き継がない。
最も明確になったのは、平方自由生成族の \(z=-1\) で Selberg–Delange の全局所漸近係数が消えることと、それでも Mertens 和全体が剰余として残ることの区別である。これは有限状態の exact bulk cancellation や低次元化を証明しない。以下は三系統の比較・直接計算・独立監査の記録である。
1. Actual threshold と正規化
\(X\ge2,\ P_X=\{p\le X\},\ m=\pi(X),\ L=\log X\) とする。Boolean vector \(\epsilon\) について
素因数分解の一意性により
empty vector は \(n=1,\mu(1)=1\)。squarefree でない整数の係数は0。以下では常に counting scale に戻す。uniform cube 上で極端に小さい coefficient であること自体を成果と数えない。
前トラックの phase law だけではこの値を制御できないという反例を保持する。本トラックで対象を rectangular cutoff に置き換えず、state-count matching、random signs、人工的な norm へは移らない。
2. 優先 Track B:\(z=-1\) で何が消えるか
\(\Re s>1\) で絶対収束する恒等式は
大素数の因子は \(1+O_R(p^{-2\Re s})\) なので、\(G\) は \(\Re s>1/2\) へ正則に拡張する。これは \(\zeta(s)^z\) の大域的一価性や、元の Euler 積の critical strip での収束を意味しない。
端点では因子ごとに厳密に
ここで \(\sum z^{\omega(n)}\) の全整数版や \(z^{\Omega(n)}\) に変更しない。
2.1. 全局所係数の消失
\(Z(s)=(s-1)\zeta(s)\) は \(s=1\) の近くで正則・非零、\(Z(1)=1\)。同近傍で
と展開すると、Selberg–Delange の局所漸近項は
\(h_j(-1)\) は有限、\(1/\Gamma(-1-j)=0\) なので、全ての有限次数の係数が厳密に0となる。
これは既知である。de la Bretèche–Tenenbaum の原典 p.3、式(1.9)–(1.10)直後にも非正整数で全係数が消えることが明記されている。Remarks on the Selberg–Delange method
2.2. 剰余は何を与え、何を与えないか
同原典 Theorem 1.2 に \(\varrho=-1,r=1,f=\mu\) を適用できる。素数上の差 \(g(p)=f(p)-\varrho\) は0、高素数冪係数も0。固定パラメータの誤差評価から、任意の固定 \(K>0\) に
という既知の評価を回収できる。定数の \(K\) 依存を無視して \(K=K(X)\) にしてはいけない。古典的な零点自由領域を含む強い定理からの既知の \(Xe^{-c\sqrt{\log X}}\) 型評価も、固定 \(\delta>0\) の \(X^{1-\delta}\) とは異なる。
特にこの原典の証明は、\(\zeta(s)^\varrho\) の係数 \(\tau_\varrho\) の既存漸近に依存する。\(\tau_{-1}=\mu\) なので、(5) をこの方法からの独立な新しい PNT 証明とは数えない。RH を仮定した循環ではないが、既知の難しい入力を再使用している。
Granville–Koukoulopoulos の Theorem 1 は有界な複素 \(z\) 集合で適用可能な加法誤差を与える。零になる主係数で割った相対誤差の一様性は別である。Beyond the LSD method
\(z=-1+\delta\) では
従って先頭局所項は
縮む \(\delta\) ではこの主項が加法誤差以下になり得る。端点に近づく main term の見かけだけを外挿して \(M(X)\) を評価できない。
2.3. 「bulk 消失」の正確な意味
\(1/\zeta(s)=(s-1)/Z(s)\) は \(s=1\) で正則な零点を持つ。その局所 Hankel 主項が消える一方、他の \(\zeta\) 零点での \(1/\zeta\) の極は残る。局所情報は大域的な Perron 輪郭や remainder を制御しない。
このことを synthetic Dirichlet series でも検査した。固定 \(\beta\in(1/2,1)\) に対し
は \(s=1\) で正則で値0だが、その係数和は
これは actual Euler factors を保持しないので RH の反例・候補理論には採用しない。「局所的な零点だけで平方根 remainder が出る」という推論だけを反証する。
したがって「RH は bulk main term が消えた後の remainder の問題」と読むことは可能だが、その remainder が低次元である、別の易しい既知量に支配される、という新定理は得ていない。
2.4. \(\omega(n)\) の分布と parity 周波数
標準化された Erdős–Kac の CLT の固定周波数と、元の \((-1)^{\omega(n)}\) の周波数 \(\pi\) は異なる。後者は標準化座標で \(\pi\sqrt{\log\log X}\) へ発散する。局所個数を近似しても、交代和の誤差を別途制御しなければならない。
ただし全ての強化分布定理が \(\pi\) を扱えないわけではない。Kowalski–Nikeghbali §4 の mod-Poisson theorem は全整数版でこの周波数を扱う。対象が平方自由版の \(M(X)\) と違うこと、精度が固定 power saving を自動的に与えないことを分けた。Mod-Poisson convergence
詳細な定理の仮定・版・remainder は Track B note。
3. Track A:有限差分・境界の構造
\(\tau_a f(u)=f(u-a),\ J(u)=1_{u\ge0}\) とすれば
\(H_L(u)=1_{u\le L}\) を0で評価する別表記では \(\tau_{-\log p}\) が必要。元の符号のまま \(\tau_{+\log p}\) を \(H_L(0)\) に使うと目的の subset sum にならない。
順序によらず
block も全 subset shifts を残した signed convolution となる。これは exact self-similarity だが、contraction ではない。
正の重み \(a_1,\ldots,a_m\) について
箱関数の畳み込み \(B=\mathbf1_{[0,a_1]}*\cdots*\mathbf1_{[0,a_m]}\) は非負だが、目的量は分布として \(D^{m-1}B\)。非負 spline 自体ではない。smooth step を幅 \(h\) で使う直接評価は
を支払い、\(m=\pi(X)\) と共に微分次数が増大する。
\(F_m\) の support は \([0,\sum a_j]\) に含まれるだけ。actual prime logs では右端 \(\vartheta(X)\sim X\) に対し readout は \(\log X\) であり、「狭い境界帯」ではない。distinct subset sums により全変動は正確に \(2^m\)。標準 \(L^\infty\) operator norm も \(2^m\) で、一般の収縮を与えない。
3.1. 一般 threshold の sharp bound と失敗例
任意の downset \(D\subset\{0,1\}^m\) に対し
normalized layer densities の単調性から直接証明し、既知の convex-hull theorem と照合した。equal-weight threshold で等号。normalized coefficient では \(O(m^{-1/2})\) だが、counting scale では \(2^m/\sqrt m\) である。\(m=\pi(X)\) への代入は自明界 \(O(X)\) さえ改善しない。
equal weights では
threshold の margin を保つ任意小の rationally independent perturbation でもこの値は変わらない。distinct subset sums や generic irrationality 自体は利得にならない。
Kozlov の原論文 Theorem 4.1 と §5 を確認した。Convex Hulls of f- and β-Vectors。noise、influence、Littlewood–Offord、hypercontractivity は一般 bound として監査し、counting normalization、unsigned shell、\(\rho^{-m}\) の noise 復元費用を保持した。martingale/permutation averaging も最終的に同じ parity coefficient を返し、追加の算術相関は与えない。
3.2. 大素数 block と共有 parent
\(Y=\sqrt X\)、\(A_{\le Y}(X)=\sum_{n\le X,\ P^+(n)\le Y}\mu(n)\) とすると
平方根は一つの \(n\le X\) が \(Y\) より大きい素因数を高々一つ持つことから現れる。共有 parent の multiplicity を \(\pi(X/r)-\pi(Y)\) のまま残した。PNT でこの係数の平均密度を近似しても、\(\mu(r)\) との signed correlation は未評価。これは既知の prime-factor decomposition の再構成であり、新 identity とは数えない。
詳細と sharp-bound proof は Track A note。
4. Track C:境界に適応した傾斜測度
有限 \(P_X\) 上で任意の実 \(\sigma\) に
と置く。独立 Bernoulli の選択確率は \(1/(1+p^\sigma)\)。exact reconstruction は
積で計算できる \(\mathbb E_\sigma\chi=\prod(1-p^{-\sigma})/(1+p^{-\sigma})\) は、この readout correlation と異なる。
\(G_\sigma=e^{\sigma W}1_{W\le L}\)、\(N_X=\sum_{n\le X}\mu(n)^2\) とすれば
\(X=3,\sigma=1\) の exact countertest は
よって \(M(3)=-1=1/2-3/2\)。相関を捨てると符号まで誤る。
4.1. Saddle の存在と非Gaussianな揺らぎ
平均 \(\sum_{p\le X}\log p/(1+p^\sigma)\) は \(\sigma\) に関して厳密に減少。その値を \(L\) に合わせる有限 saddle が存在する条件は \(0<L<\vartheta(X)\)、positive saddle の条件は \(L<\vartheta(X)/2\)。大きい \(X\) では PNT により成立するが、\(X=2\) には有限解がなく、\(X=3\) の解は負である。
PNT と部分和分から \(\sigma=1\) に
この極限は非Gaussian。saddle も \((\sigma_X-1)L\to0\) なので同じ極限が残る。単に平均を境界へ合わせても、相対的に狭い正規分布へ集中するわけではない。これらは既知の確率的構造と整合する直接導出であり、新規性や RH への利得を主張しない。
全素数の probability interpretation では \(\sigma>1\) が別途必要。その域で
\(\sigma\le1\) では almost surely 無限個の素数を選び \(W=\infty\) となるので、通常の finite parity variable は定義されない。有限積の値が0に近づく場合も、それを \(M(X)=0\) へ転用できない。有限 \(P_X\) の (12) 自体は問題なく、残る障害は covariance の評価である。
4.2. Sieve parity barrier の限定監査
非負列 \(\mu(n)^2+\mu(n)\) と \(\mu(n)^2-\mu(n)\) は反対の squarefree parity に支えられるが、各固定 divisor \(d\) に対して同じ leading density を持つ。符号付き誤差を捨てた local density だけでは parity を決定できない。全ての正確な divisor data は別であり、それを与えれば逆変換できる。
有限差分の積は inclusion–exclusion の alternating product と同じ代数を持つ。しかし本対象は cutoff を選んだ squarefree divisor weight であり、通常の sifted count の \(\lfloor X/d\rfloor\) 重みとは同一ではない。どちらも exact expansion を知ることと、残る signed sum を評価することは別である。
Tao の原著者解説を確認し、divisor-sum の誤差を明記した補題として保存した。広い意味の parity barrier には informal な範囲があるため「あらゆる篩手法が不可能」とは主張しない。2007 parity problem、2015 notes §5
詳細は Track C note。
5. Ordered squarefree readout と有限実験
ordered signed process は \(\sum_{n\ {\rm sf}}\mu(n)\delta_{\log n}\)。整数性は \(|\log a-\log b|\ge1/\max(a,b)\) を与えるが、隣接符号は強制しない。例えば squarefree な 2,3 は共に負、13,14 は負・正、14,15 は共に正。spacing だけから deterministic alternation は出ない。反証にはこの有限例で十分で、random sign model は使わない。
- actual prime recursion:\(X=30,100,1000\)。差分 recurrence と Möbius sieve の一致。
- equal weights:次元1〜20の全 rank cutoff を整数で検算。全 downsets の総当たりは次元1〜4。
- 最初の6素数の全720順序:\(X=100\) の最終値は4で不変、途中の最大振幅は順序により4または5。これは6素数 subsystem で、actual \(M(100)=1\) とは区別。
- 各素数の pivotal shell の符号付き和、\(X=30,100,1000,10000\) の大素数分解と parent multiplicity。
- 7種類の重み:actual prime logs、equal、等間隔、乱数サンプル、微小摂動、nonprime logs、有理関係を持つ重み。同一総重み・同一 cutoff で比較した。乱数は診断用だけ。
- \(\omega\) 別個数、\(z=-1\) 近傍の exact rational polynomial values、有限 Gibbs identity、saddle の数値診断。
例として \(S_z(100)=1+25z+30z^2+5z^3\) なので \(S_{-1}(100)=1\)。全局所漸近係数が0でも有限の値は0にならない。近似 equal-weight の次元12・rank5では、rationally independent な重みでも discrepancy \(-462\) を保持する。
全 assertion は通過。有限計算・saddle の数値値は一般定理の証明や growth fit に使用しない。証明は上記の直接恒等式、反例、原典の適用条件による。
6. Strategy review
| Track | 保存した構造 | 終了理由 |
|---|---|---|
| A finite difference / Boolean | 正しい符号、spline derivative、sharp downset bound、actual block recursion | 一般 bound は counting scale で改善せず、derivative/noise の費用を打ち消す算術内容なし |
| B Selberg–Delange endpoint | \(G(s,-1)=1\)、全局所係数消失、端点を含む加法誤差 | Mertens 全体が既知の remainder に残り、独立の新評価なし |
| C tilt / saddle / readout | exact Gibbs・covariance、saddle 条件、非Gaussian極限、限定 parity barrier | covariance を評価できず、unsigned 分布・local densities では不足 |
今回新しく固定 \(\theta<1\) の \(M(X)=O(X^\theta)\) を得ていないため、Dyadic Reduction へ新しい exponent bridge は作成しない。既存の \(2^{(\theta-1/2)n}\) の条件付き関係も変更しない。
第4候補へ移らず終了する。再開には、actual arithmetic cutoff の signed correlation または \(z=-1\) の remainder に対する、既知算術からの具体的な新評価が必要。その評価自体を仮定することは再開条件を満たさない。
公開版の参照案内(編集注)
本文中のsource-relative pathは原記録の識別子です。収録先:
research/weighted_prime_halfspace/experiments/check_halfspace.pyresearch/weighted_prime_halfspace/experiments/results.jsonresearch/weighted_prime_halfspace/notes/finite_difference_boolean.mdresearch/weighted_prime_halfspace/notes/selberg_delange_endpoint.mdresearch/weighted_prime_halfspace/notes/tilt_and_sieve_parity.md
以下は原記録のprovenanceで、公開版には含めていません(非リンク)。第三者原著は本文の外部引用URLを参照してください。
experiments/check_halfspace.py— SOURCE REFERENCE NOT INCLUDEDexperiments/results.json— SOURCE REFERENCE NOT INCLUDED